1月28日(木)
キーナン解雇の一部始終
衝撃のキーナン解雇の第一報から約1週間が過ぎた。
22日(金)の夜のニュースで、正式ではないながらも、かなり信ぴょう性がある第一報を聞いた時のショックは、今も忘れない。また、いつもの噂か…、それにしては詳し過ぎる…。
翌日、早速「The Vancouver Sun」を買いに行くと、もう決まったものと言わんばかりの大きな記事。しかし、どこからも正式発表がない。ブライアン・バークはオールスター・ゲームでタンパベイに行っているらしいが、姿を現わさない。いったい、どうなっているんだ・・・?
今回のニュースは、遠くで表面的な出来事だけを追っていると、リンデンやジェリナスなど多くの人気プレーヤーをトレードしたキーナンがクビになり、ずっとソフトな印象のマーク・クロフォードが来るということで、喜んでいる人も多いかもしれない。
私もクロフォードは好きだから、他の誰かが来るよりもうれしいのだが、地元で数々の報道に接していると、今回の一連の動き---特にバークのやり方には、首をかしげたくなる点がたくさんあるのだ。
このコーチ交代劇を、時間を追って見てみると、何やら腑に落ちないものが、みなさんにも感じ取れるかもしれない。
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21日(木)
・バーク、クロフォードに打診
22日(金)
・カナックスはこの日、練習をしたが、マーク・メシエには、キーナンから特別休暇が与えられている。
・夜11:30のTVニュースで、明日の「The Vancouver Sun」にキーナン解雇のニュースが出ることが報じられる。これが、初めて世に出た報道であった。
・キーナンは、夜、ウィスラーにおり、オルカベイのメディア担当者から、電話で、解雇のニュースがテレビ・ラジオで流れたことを知らされる。バークに電話するが、つかまらず、コールバックも来ない。
23日(土)
・「The Vancouver Sun」のスポーツ欄1面で、かなり詳細に、解雇に至る経過を報じており、既にクロフォードの名前も写真も出ている。
・オルカベイはまだ正式発表をしていない。
・バークが出した声明:「バンクーバー・カナックス・オーガナイゼイションは、現時点で発表することは何もない。また、マイク・キーナンのコーチの地位についての問い合わせに、今日、返答するつもりはない」
・午後、オールスター・スーパースキルズの前のGM座談会で、このニュースがトップの話題になる。
・バーク、クロフォードとの契約を取り付ける。
・キーナンは、ラジオ局CKNWの短いインタビューに答えている。CKNWいわく、この件について、あらゆる関係者にインタビューを申し入れたが、唯一、応じてくれたのがキーナンだった。
・キーナンはバンクーバーの自宅で、奥さんとともに、1日中電話を待っていたが、夜9時になって、初めてバークからの電話を受ける。両者は短い会話をしただけで、バークは日曜日にキーナンに会うとだけ告げた。
24日(日)
・オールスター・ゲームの試合中に、正式決定の第一報が入る。
・クロフォードの電話インタビューが、試合中に流れる。
・夕方から、GMプレイスで、バークとクロフォードの記者会見が行なわれる。
解雇の理由:「(クリスマス以降から)彼の心が、我々のホッケークラブをコーチしたいようには見えなかった。何故だかわからない。彼がクラブの方向性にフラストレーションを感じていたのか、それもわからない。彼が私に対して、または長くかかったパベル・ブレのトレードに対してフラストレーションを感じていたのか、それもわからない」「しかしマイクは、ベンチの後ろで無関心になったのが、私にはよくわかった。ここは死にもの狂いで戦わなければならないホッケークラブだ。無関心な者の居場所はない」
25日(月)
・クロフォード、GMプレイスで初練習。
・キーナンは沈黙を守ったまま、報道陣の前に姿も見せない。
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まず、発表のされ方である。「The Vancouver Sun」の記事はあまりにも詳しく、これは誰かがリークしたに違いないと思われる。誰か・・・? もちろん、バーク・サイドの人間であろう。それがマスコミに漏れたのが、さらに前日。正式発表の2日前には、すべてが白日にさらされた格好になる。しかも、この時、キーナンは何も知らされていない。翌日(土)、ほぼ1日中、電話の前で連絡を待っていた彼は、どんな思いだっただろう?
それに、なぜオールスター・ゲームの時に? 北米中のホッケー・ファンが注目している、その真っ最中である。
オールスター・ブレイクで、カナックスのゲームに最も影響を与えない時だったからと考えられなくもないが、非常にうがった見方をすれば、アイアン・キーナンをも即座にクビにできる彼の権力を北米中に知らしめたかったようにもとれる。ま、単なる偶然かも知れないけど。
そして、なぜ「今」なのか?
昨年は、バーツッジを欠き、モギルニーを欠き、カナックスが100%の状態ではなかったことは、誰でも知っている。もちろん、これはキーナンの責任ではない。今年になって、やっと二人が戻ってきて、選手を含め誰もが気にかけていたブレのトレードが決まり、これから新しいメンバーを含めたチームの再構築をはかろうという時だったのだ。その、わずか2ゲーム後のことだった。
これは、今シーズンのことだけではない。昨シーズン('97年)の11月にキーナンがコーチに就任して以来、ずっと新しいチーム作りをしてきて、数々の犠牲(トレード)の上に、ようやくそれが花開こうとしていたところだったのだ。ファンも、そんな彼のやり方を理解してきたところなのである。キーナンは、さぞ無念に違いない。彼がカナックスをフルシーズン、コーチすることは、ついになかったのだ。
キーナンの解雇は、バークがGMになった時から、既に決まっていたとする説もある。これを書き始めると長くなるので、また後日、触れることにしよう。
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