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3月25日(木)
ゼゼル、難病の姪との時間を選び、トレードはキャンセル

23日のデッドラインに、アナハイムにトレードになったピーター・ゼゼルは、小児ガンで余命いくばくもない姪のジリアンちゃんとの最後の時間を一緒に過ごしたいと、アナハイムのGMに申し出、それが受け入れられて、このトレードは無効になったことが、昨日発表された。

3歳のジリアンちゃんは、ゼゼルの姉の子で、家族はトロントに住んでいる。テレビでは leukemia(白血病)と報じられたが、正式病名はneuroblastoma。私の辞書には載っていなかったのだが、言葉から類推するに、神経を破壊するガンの一種らしい。
ゼゼルは、この過酷な運命を背負って生まれてきた姪を、ことのほか可愛がり、彼女の回復を願って、全スティックの柄の先端に「Jilliann」と名前を書いていることは有名だ。キャンプで初めて実際にこの文字を見た時、思わずジーンと目頭が熱くなってしまった。
テレビではジリアンちゃんの写真が紹介されたが、ガンの治療のためだろう、髪の毛が男の子のように短く、まばらに抜け落ちている様子が痛々しい。それでも弟と楽しそうに、無垢でつぶらな瞳をこちらに向けて笑っている。その命があとわずかと思うと、ゼゼルがこういう選択をした気持ちは、痛いほどよくわかる。

彼は、トレードが決まったあと、この決断をアナハイムのGMに話し、GMは理解を示してくれたという。バンクーバーよりアナハイムのほうが、よりトロントから遠くなってしまうからだ。

それにしても、一度成立したトレードが無効になったというのは、今まであまり聞いたことがない。
ブライアン・バークはこのニュースを聞いたあと、「私は彼(ゼゼル)から、何もそのような話は聞いていなかった。知っていたら、彼をトレードには出さなかっただろう」と言っているが、本当にそうしたかどうかは疑わしい。アナハイムのGMが異例の理解を示している以上、こうでも言わないと、バークのメンツも立たないということだろう。事実、ゼゼルのエージェントは、バークにもアシスタントGMにも、トロントの状況とピーターがここに残りたいと思っていることは伝えたが、彼等は電話をかけてこなかった、と話している。
バークはしきりに「If ‥‥」を繰り返し、自分も知っていたら温情を示したようなことをほのめかしていたが、いずれにしろ、彼があまり信頼されていないGMであることは露呈してしまったわけだ。

ゼゼルは、今シーズンの残りの契約金125,000USドルを、すべてカナックス基金に寄付するそうだ。
今季、ゼゼルがNHLでプレーする姿は、たぶんもう見られないが、ジリアンちゃんとの最後の時間を、大切に過ごしてほしいと思う。

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さて、トレード・デッドラインが過ぎて、カナックスのチーム内には、ほっとした空気が流れているらしい。噂があったブライアン・マッケイブとエイドリアン・オーコインは、バンクーバーに残ることができてHappyだと語っている。
プレーオフに進めるチームへのトレードがあったら歓迎だったのでは?というイジワルな質問に、マッケイブは「僕は、ここで一緒に戦っているこのメンバーで行きたいよ」だって。
そうだマッケイブ、来年はみんなでプレーオフに行こう!!(今年と言えないのが悲しいが・・・)

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