Canucks Fan: Game Results

11月2日(月)
エドモントン・オイラーズ 3-5

ハーシュ、驚異の44セーブ

今日はなんという試合だったのだろう。昨日がよかっただけに、なんだか差が激しすぎて…。でも、その要因はちゃんとあった。ベストメンバーのうち、4人がケガで出場できなかったのだ。No.9ブラッド・メイは脚の付け根、No.22ピーター・ゼゼルは腰、フルーと伝えられていたゴーリーのNo.30ガース・スノウも腰、そしてNo.44トッド・バーツッジは、ご存じのように骨折だ。
今日もゴールキーパーはNo.31コーリー・ハーシュがつとめた。そのため、急遽シラキュース・クランチ(カナックスのファーム)から、バックアップ・ゴーリーとして、マイク・ヴァレーが呼ばれた。彼は連絡を受けてからすぐ準備し、チームのあるNYから、6時間後にはエドモントンに到着していたという。

結果はカナックスの負けだが、このショット・オン・ゴール数を見ていただきたい。
カナックス16(4、6、6):オイラーズ49(18、18、13)
()内は左から1、2、3ピリオドである。
5点入れられたが、ハーシュはそれでも44セーブもしていたのだ。これだけでも既にカナックスのショットの倍以上。いかにハーシュが食い下がっていたかがよくわかる。

第1ピリオド、カナックスは最初からギクシャクしていた。最大の理由はバーツッジの欠場だろう。今日はそのラインにNo.8ドナルド・ブラッシャーが加わっていたが、彼ではスピードがちょっと足りない。前回、このラインに入ったNo.19マーカス・ナスランドは、従来通り、セカンド・ラインに。ヘッドコーチのマイク・キーナンは、好調なセカンド・ラインを崩したくなかったようだ。
ハーシュはよく防いでいるが、なんせこのショット数である。残り3分で、ついに1点取られてしまう。そして残り11秒、オイラーズのパワープレーで、元カナックスのジョセフ・ベラネックがさらに1点入れて、0-2に。

ここで一つ事件が起きた。No.89アレクサンダー・モギルニーが、ミスコンダクトとゲーム・ミスコンダクトのペナルティーをとらられたのだ。むっとした表情でリンクを出て行くモギルニー。何が起こったのか、まったくわからない。一生懸命、解説を聞くが、解説者たちも何がおこったのか、どんな理由でペナルティーをとられたのか、分からない様子。分かっていることは、モギルニーはもうゲームに戻ってこないということだけだ。

今日の新聞によると、彼は審判に抗議したことで、ゲーム・ミスコンダクトを取られたらしい。モギルニーの言い分はこうだ。
「彼(審判)は僕を占め出す必要はなかった。この手の抗議は、いつも耳にしているはずだからね」
「彼はゲームがスタートした時から、ペナルティー・コールをし始めた。彼はプレーを見ることすらしていないで、(カナックスのNo.7ジェイミー・ハスクロフトの)ペナルティーを後になってコールしている。ばかげているよ」
実はこのハスクロフトのトリッピング・ペナルティーでオイラーズのパワープレーになり、1点を取られたのだ。

ところで、前回、私が指摘したハスクロフトの品のないファイトやプレーについては、オイラーズのヘッドコーチ、ロン・ロウもこう言っている。
「もし汚いペナルティーを見たかったら、ここにあるよ。あれは、私がこの2年間で見たなかで、最も汚いプレーだ。ハスクロフトのプレーは本当にとんでもなくひどい。彼が腕や脚を折らなかったのはラッキーだね」
ハスクロフトは、私が「トレードになってほしい」と願った最初にして唯一のカナックス・プレーヤーだ。

さて、事件はモギルニーのゲーム・ミスコンダクトだけではなかった。1ピリ終了のブザーが鳴ったとたん、No.17ビル・マッカルトとケリー・ブッフバーガーが氷上に倒れこんで戦っている。これも突然起こったため、なにがどうなったのかわからない。

それはさらに第2ピリオドまで尾を引いた。開始のフェイスオフが終わったとたん、なんとNo.11マーク・メシエが、突然ベラネックに襲いかかったのだ。そして彼をぼこぼこに殴っている。なんということ! いったい何が起こっちゃったんだか…。わけがわからないけど、とにかくメシエのファイトは初めて見た。
これも今日の新聞によるが、メシエは「彼(ベラネック)は1ピリの終わりでビリー・マッカルトに何かしたんだ」と言っている。だから、その報復をしたのだ、と…。
ペナルティー・ボックス行きになったメシエ。素手でベラネックを殴り、その時、ヘルメットに当たって手を切ったらしく、怒りの表情のまま、ロッカールームへ行ってしまった。

結局、このパワープレーで、オイラーズはさらに1点追加。0-3になる。
この時のカナックスは明らかに「戦意喪失」。モギルニーとメシエを失い、主力エンジンと舵を亡くした船のよう。もともとケガ人続出で戦力不足なのに…。

この危機を救ったのは、やはりセカンド・ラインだった。No.19マーカス・ナスランドのパスを受けて、No.27ブランドン・コンヴェリーがブレイクアウェイ。やっと1点を取り返して、1-3に。ガッツポーズでラインと抱き合うコンヴェリーは、喜びというより「くそ〜っ、入れてやったぜ!」というような怒りの表情に近い。

このゴールと、中盤でメシエが戻ってきたことで、少し元気になったカナックス。 だが、残り約3分のオイラーズ・パワープレーでまた1点とられ、1-4。
しかし、カナックスも、残り1分40秒で、No.3ブレット・ヘディカン→No.14ジョシュ・ホールデン→メシエとパスがつながり、昨日のようにメシエが決めて2-4に。大先輩メシエのアシストができたホールデンは、めちゃめちゃ嬉しそうだ。

ここまでのショット・オン・ゴール数は、カナックス10:オイラーズ36。

第3ピリオド、前半にまたベラネックがゴールして2-5になる。

ここで、またまたアクシデントだ。オイラーズ選手の打ったパックが、なんとマッカルトとホールデンを直撃。二人ともリンクに倒れる。マッカルトはまもなく自力で起き上がったが、ホールデンは倒れたまま。またまたトレーナーが駆けつける。最近、この人は大忙しだ。
リプレイを見ると、最初、マッカルトの側頭部をヒットしたパックが、リバウンドしてホールデンの顔に当たっている。なんだか最近、立て続けにこの手のアクシデントが起こっている。23日と30日にはNo.2マティアス・オーランドの顔を直撃だし、1日にはバーツッジが骨折の前に頭に受けている。そして今日の2人だ。
2分以上たって、やっと上体を起こしたホールデン。出血はしていないが、骨の異常を調べるため、トレーナーが頬を押すと、痛そうに顔を歪めた。心配そうに後ろに立っているメシエ。やがてホールデンはゆっくり立ち上がって、ベンチへ引きあげる。会場からは拍手が沸き起こった。
ベンチに腰掛けたホールデンの横に、さーっと寄って来たのはブラッシャー。一生懸命、なにか話しかけている。面倒見のいい先輩である。

今度はカナックスのパワープレー。ここで追加点を入れたのが、今季、絶好調のNo.6エイドリアン・オーコインだ。彼はシラキュースからあがってきた選手で、最初の2年は行ったり来たりしていたが、96-97年と97-98年はフルシーズン、カナックスで戦っている。でも、ここまでの活躍は今までになかった。これで3-5になった。

ベンチの様子が映ると、うわ〜っ、マッカルトの首に血が幾筋も流れている。右耳か耳の後ろを切ったらしく、耳にも血がベッタリついているのだ。でも、彼は気にする様子もない。なんか、元気でいいなあ。

そんなわけで、結局3-5で負けてしまった。なんだか色々なことがあったゲームだった。
次のナッシュビル戦までに4日ある。キーナンがどのようにチームを立て直してくるか、楽しみだ。

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