11月13日(金)
対マイティダックス・オブ・アナハイム 5-2
13日の金曜日、ダックス受難
「マイティダックスの受難」とはゲームに負けたことではない。彼等はバンクーバーに来るまでに、とんでもない目にあっていたのだ。
本来なら昨夜までに到着しているはずだった。ところが予定の飛行機は、機体の故障で離陸できず、7時間もかかって別のチャーター機を探し出した。が、そのチャーター機はカナダに着陸する資格を持っていない。そこで、国境にいちばん近いBellingham空港に着陸する予定でいたところ、またもや機体の故障。急遽、Bellinghamよりずっと大きいSea-Tac(シアトル=タコマ)空港に緊急着陸したのだった。その時点で、もう夜遅かったので、ダックスはシアトルに一泊することを決定。今日の午前中に、バスでバンクーバーに来たのである。
バンクーバー〜シアトル間のバスは、私も何度か利用したことがあるが、3時間はかかる。3時間と言えば、アナハイムからのフライトとほぼ同じ時間だ。かわいそうなダックス。さぞや疲れただろうし、イライラしたことだろう。
キャプテン、ポール・カリヤのこの言葉を聞いたときは、心底ゾッとした。
「僕たちは胴体着陸の覚悟はできていた。でも、事態は最もよい結果になったよ」
なお、ティム・セラニはケガのため、このロードには参加していない。
さて、今日のスターティング・ラインアップは次の通り。
モギルニー/メシエ/ナスランド
メイ/ゼゼル/クラット
ブラッシャー/スカッチャード/ステイオス
シェーファー/ホールデン/マッカルト(ここはルーキーだけ)
お気づきのように、好調のブランドン・コンヴェリーが、今日はラインからはずされている。
ディフェンスは、
オーランド/バロン
ヘディカン/マッケイブ
オーコイン/ストラドウィック
第1ピリオドが始まって3分半、ダックスのマーティ・マキニスが先制ゴール。彼は、シーズン始めはカルガリーにいて、日本にも行っているので、ご存じの方も多いのでは?
8分を過ぎたところで、No.3ブレット・ヘディカンがカナックス・ゾーンでパックをゲット。そのままダックスのネット裏まで運び、No.19マーカス・ナスランドにナイス・パスを送って同点ゴール。
しかし、後半でまたダックスに1ゴールされ、1-2に。
その後、ヘディカンのブレイクアウェイや惜しいショットなどがあり、今日は活躍が目だっていたが、得点は動かず、第1ピリオド終了。
第2ピリオドは両チームとも、得点なし。このピリオドから、No.15ビル・マッカルトはNo.22ピーター・ゼゼルとラインを組んでいる。
おもしろかったのは、初盤のモギルニー。パックをとってゴールに向かったところ、カリヤに正面から2度、チェックを受ける。2度目にスティックを落とし、ムッとしたのか、カリヤの後ろから頭を両グローブでどつき、リンクに倒してしまう。が、もちろんゲーリー・スーターのようなひどいチェックではないので、ご安心を。
カナックスの正念場は後半にあった。
No.8ドナルド・ブラッシャーとNo.23マーレイ・バロンが立て続けにペナルティーをとられ、2メン・ショートでダックスのパワープレーになった時だ。ずーっとカナックス・ゾーンでの攻撃が続く。必死にセーブするNo.30ガース・スノウ、リバウンドをまたセーブ。ようやく一人、ペナルティー・ボックスから出てきたところで、モギルニーとメシエがパスカットしてブレイク。ゴールには至らなかったが、数分続いた攻防に、解説者から「What a great job by the Canucks !! 」の声。
この間に、No.6エイドリアン・オーコインが、ハイ・スティッキングを受けて氷上にうずくまっていたが、パックがカナックス側にあったので、ゲームは続行。オーコインは出血していたが、自力で起き上がってベンチに戻り、そのままドレッシング・ルームに消えていった(3ピリには復帰している)。ダックスのプレーヤーには、4分間のペナルティーが科せられた。
前回のカルガリー戦もスロースタートで、第2ピリオドのわずか5分間にバタバタと4点獲得しているが、今日はもっとスローな展開になり、第3ピリオドになってようやく活発に得点できるようになった。
まず2分、ゼゼルのネット裏からのパスで、マッカルトがゴール。2-2。
続いてその1分20秒後、ブラッシャーが運んだパックをNo.20デイブ・スカッチャードにパス。スカッチャードはNo.4ブライアン・マッケイブにパスして、さらにマッケイブから戻ったパスをシュート。パックは見事ネットに飛び込み、スカッチャードは久々、10月12日の今季オープニング戦以来、2度目のゴールを決めた。スカッチー、めちゃくちゃ嬉しそうである。氷上で3回ジャンプし、着地したところで、ナイス・パスを送ったマッケイブとがっちり抱き合った。3-2。
今度は、そのマッケイブのゴール。メシエのパスを受けて、ブルーライン近くから放ったショットが決まる。4-2。これが彼の正真正銘、今季初ゴール。
実は、前回のカルガリー戦でファースト・ゴールが報じられたが、翌日のビデオ・リプレイで、パックが彼の後に、No.15ピーター・シェーファーのスティックに触れていたことが分かり、シェーファーのゴールとなったのだ。シェーファーはこれがNHLでの初ゴール。これまで何度も惜しいショットがあるたびに、解説者が「これがNHLの初ゴールかもしれなかった!」と言っていたので、やっと決まったのはうれしいけど、こういう形ではなく、GMプレイスでド〜ンと発表があり、観客とともに派手にお祝いをしてあげたかった。
残り2分で、ダックスは早くも6人攻撃に切り替える。
残り11秒、エンプティーネットに向かってきたナスランドがバランスを崩して倒れるが、すぐ立ち上がって、再び倒れながらシュート。ネット斜め横のきわどい角度だったが、パックはディフェンスマンを擦り抜けてネットに飛び込み、ダメ押しの1点を加えた。
コーチのマイク・キーナンは、今日でNHL通算499勝目。15日のコロラド戦で勝てば、それが500勝目となる。というわけで、GMプレイスに見に行ってきま〜す。
3スターズ:
1、ガース・スノウ(カナックス)
2、ブライアン・マッケイブ(カナックス)
3、ポール・カリヤ(マイティダックス)
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