9月15日(火)

●Meadow Park 通い

さあ、今日からMeadow Park 通いだ。昨日はあんなにたくさんの出来事がありながらも、私たちは着々と今日の準備をしていた。
まずはスケジュール・チェック。例の2ドルの「トレーニング・キャンプ・ガイド」によると、1日の練習スケジュールはこんな感じである。

TUESDAY, SEPTEMBER 15
 Team White
   8:00 am Bus to rink
   8:20 am Team Stretch
   9:00 am Practice/Training
 Teams Blue and Red
   9:30 am Bus to rink
   9:50 am Team Stretch
   10:30 am Game

そこで、あわよくばMeadow Park Sports Centre に到着してバスから降りてくる選手たちを見たい、というKちゃんの意見を尊重し、8:00amには私たちもCentre に行っていることにした。
…ということは6:30頃から起きて準備をしなければならない(女性は朝の準備に時間がかかるのだ)。フリーで仕事をしている身には、たまの早起きは結構つらいものがある。おまけに私は低血圧だ。しかし、バンクーバーでいっくらでも選手に会えるチャンスがある私と違って、Kちゃんにとってウィスラーは数少ない貴重な機会。それに大枚はたいて、ここまで来ているのである。私なんか片道17ドルのバス代だけだ。Kちゃんが満足いくように動いてあげよう、と私は心密かに思っていたのである。

ウィスラー・ヴィレッジからMeadow Park Sports Centre までは、BCトランジットの路線バスが出ている。昨日、Meadow Park からの帰りのバスを降りる時、かたわらにあった「バス時刻表」のリーフレットをひょいと取り上げてきた。トラベルライター(私の本業)は、こういうところは抜け目ないのである。
この時刻表、なかなかお役立ちモノで、スケジュールや路線図とともにチケット情報も載っている。それによると、1回の乗車は1.5ドルだが、20枚綴りのいわゆる回数券を買ってしまうと26ドルになる。私たちは今日から5日間、往復で1人10回バスに乗る予定だったので、昨日のうちにその回数券を買っておいたのだ。これなら、いちいち小銭を用意しなくてもすむ。
バスは、ヴィレッジ発7:45am、Meadow Park Sports Centre 着7:54am。これを毎日。なんだかOL時代を思い出してしまうなあ。朝は気持ちいいけど、やっぱりスキー・リゾートだけあって、バンクーバーよりはかなり寒い。

8:00am前に着くと、さすがに人はあまりいない。それでも観客席には既に3人座っていたので、いい席を取ろうと思ったら、やはりこのくらいに来なければならないようだ。ロビーをうろうろしているのは、メディア関係者かこのSports Centre のスタッフらしい。
建物が小さいだけに、ロビーからリンクサイドに入るとめちゃくちゃ寒い。初日の今日は様子がわからないので、真面目にず〜っと座っていたが、さすがに後半の日々は場所取りのモノだけ置いて、練習が始まるギリギリまでロビーにいるようにした。そうでないと凍えてしまうのだ。一時は真剣に、ホテルから毛布を持って行こうか、と考えたほどだ。

9:00amちょっと前、さあ、いよいよ練習開始。今日はホワイトである。このチームには、ブラッド・メイ、トッド・バーツッジ、マティアス・オーランド、デイブ・スカッチャードと、昨日の“豪華ランチタイム”のメンバーが4人もいる。彼等が中心となっているだけあって、なんとなく活気があるチームだ。
Kちゃんはお気に入りのオーランドがいるので、目をウルウルさせながら真剣に見入っている。

・・・と、10分もたたないうちに、ある男性が私たちのところにやってきた。
「あなたたちは、昨日、VTVのニュースに出ていた人でしょ?」と英語で話しかけてくる。
「!! はい、そうですけど!?」
「選手たちのサイン、欲しい?」
「え???」
「もし欲しかったら、今日の練習が終わった後、裏のメディア専用エリアに連れてってあげる。そこは、練習後、筋力トレーニングをする選手たちが、いつも歩き廻っている場所なんだ。だから、たくさんサインをもらえるから」
「えーっ! あなたはどこかのTV局の方ですか?」
「ボクはスポーツドリンクの仕事をしているんだけど、日本にも会社があって、しょっちゅう行っているんですよ」

な、なんだか夢のような話である。本当なんだろうか? でも、悪い人ではなさそうだ。これでも人生経験は長いので、それなりに人を見る目は肥えている。別にだまされているとも思えないし、それをネタにナンパされているようでもない。
それにしても「どこかのTV局の方ですか?(腹の中:あら、また取材されるのかしら?)」なんて聞いてしまった自分が恥ずかしい。

半信半疑だったのだが、3時間後には、彼はやっぱりいい人だったと証明されることになったのである・・・。

To be continued...

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