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9月16日(水)続き
●ゲーム(練習試合)
今日のゲームは、ブルー対ホワイトで行なわれた。
ブルー・チームには、ピーター・ゼゼル、ブレット・ヘディカン、マーカス・ナスランド、ドナルド・ブラッシャー、ジェイソン・ストラドウィック、ビル・マッカルト、GKのコーリー・ハーシュがいる。
ホワイト・チームは、ブラッド・メイ、トッド・バーツッジ、マティアス・オーランド、デイブ・スカッチャード、ダナ・マーズィン、ジェイミー・ハスクロフト、ブランドン・コンヴェリーら。GKはシラキュースのマイク・ヴァレーだ。
ホワイトは昨日もお伝えしたように、元気いっぱいのチーム。中心となる若手メンバーは、プライベートでも仲がいいらしい。
昨シーズン、スカッチーはオーランドのルームメイトだったし(隣のバーナビー市に住んでいたスカッチーは、GMプレイス近くにあるオーランドの広いコンドミにころがり込んだ、という話)、このオフには、スウェーデンのオーランドを訪ねて、もう一人の仲間と一緒に、2週間、スウェーデン旅行をしている。だから、練習前など、2人はご覧のようによくくっついているし、Meadow Park へもオーランドの車で一緒に来ることが多い。これにバーツッジやメイらが加わって、かなり賑やかになっているというわけだ。
さあ、ゲーム開始。3ピリオド制だが、第1ピリオドと第2ピリオドは、時計を止めずに20分ぶっとおしで行なわれる。インターミッションもなし。審判は2人。
第3ピリオドの前に、インターミッションが入り、リンクが整備される。
第3ピリオドは、通常の試合と同様に、時計をストップさせながらの進行だ。
この時、マイク・キーナンは上の関係者席から選手たちを見ている。GMのブライアン・バークもだいたいここにいる。
私たちの目の前、ホワイト・チームのベンチには、見知らぬおじさんがコーチとして入り、檄を飛ばしている。この方、ずっと後でイヤーブックを見たら、カナックスのスカウトマンらしい。おじさんだなんて、失礼しました。ブルー・チームのベンチには誰が入っているのか、残念ながら私たちの席からは見えない。
今日のゲームはホワイト・チームの圧勝だった。スコアは忘れてしまったが、けっこう差がついたと記憶している。
キャンプ中のゲームでの各自のポイントは、一覧表にされ、毎日、デルタ・ホテルのロビーに貼り出されている。
ちなみに、デルタ・ホテルは貸し切りではなく、一般客も泊まっている。今日、隣に座った若いご夫婦は、バンクーバーから遊びも兼ねてキャンプを見に来た日系人カップルで、デルタに泊まっているという。そこら中で選手に会うらしい(当り前か)。
私たちは、調べた中でいちばん安かったホリディ・インに泊まっていたが、広い部屋にフルキッチン付きでなかなか快適。場所は、選手もよく来るというハードロック・カフェの近くで、その1階にスターバックス・コーヒーがあるのが嬉しい。Meadow Park へのバス停も近くて便利だ。
●昼下がりのテニスコート
ヴィレッジに戻ったあと、デルタ・ホテルへ行ってみた。
3年前に来た時は、宿泊ホテル名も知らず、一緒に行った友人の「多人数が泊まるのなら、部屋数が多いデルタかなあ?」という推測のもとに行ってみたらBINGO !! ホテル前でヘディカンに会えて、一緒に写真を撮ってもらったというラッキーがあった。
そのあとで、中に入ってウロウロしていたら、中庭にある2面のテニスコートでプレーをしている数人を発見。どうも体格風貌からカナックスの選手のようなのだが、誰だかわからない。でも、きっと選手に違いないと思い、しばらく見学。
すると手前で背を向けてプレーしていた人がパッと振り向いた。誰だと思います? 当時(95年)、トレードで来たばかりのモギルニーだったのだ!! おおっ!!ということは、テニスの相手はパベル・ブレ? そうとしか考えられない。来たばかりのモギルニーには、まだ親しい人はいないだろうし…。
目をこらしてじーっと相手を見ると、ああ、やっぱり!! 黒いキャップを目深にかぶっているのと、もう日がかげってきているので、よく見えなかったのだが、まぎれもなくブレであった。うわ〜〜〜、なんという幸運。ブレのテニス姿を見られるなんて!! 彼はテニスもうまい。かなりうまい。それに半袖短パンなので、鍛えられた筋肉がよく見える。
こんな光景に遭遇できるなんて、キャンプってすごいところ、とこの時しみじみ思ったのであった。
ホテルの中庭でテニスをしていたモギルニー(左)とブレ。95年のウィスラー・キャンプにて。
こういう体験があったので、今日もKちゃんに「誰かいるかも知れないよ」と言いながら、テニスコートへ行ってみたら、が〜〜〜ん、「誰かいる」どころじゃなかった。
そこには既に12〜13人のグループがいて、1つのコートで行なわれているダブルスの試合を、やんやの喝采で見ているのである。プレーしているのは、Kちゃんお目当てのオーランドとナスランド、そしてメイとバーツッジというペアだ。応援団は、ブラッシャー、スカッチー、ステイオス、ロバートソン、ハスクロストなどなど。そーっとベンチに座って見ていると、建物内からさらにヘディカン、ハーシュらが出てきて、ギャラリーに加わった。す、すごい光景。人数では3年前を上まわっている。
15分もすると、みんなランチをとるために、ヴィレッジへ繰り出して行ったが、オーランドとナスランドだけは残ってテニスを続けていた。オーランドは基本がしっかりできていて、フォームがきれいで、かなり上手。ナスランドは、フォームはむちゃくちゃだが、それでもうまい。Kちゃんによると、2人はスウェーデン語で会話しているそうだ。そう、彼女はスウェーデン語を勉強しているんである。いつの日か、オーランドとスウェーデン語で話をするのが夢なんだって。
夕方のニュースで聞いた話だが、この日、モギルニーは奥様の出産に立ち合うため、練習後、ただちにウィスラー・キャンプを去ってしまったのであった。いやあ、昨日サインをもらっておいて、本当によかった!
モギルニーはとっても子煩悩で良いパパらしい。昨年、最初の女の子が生まれた時も、すごく嬉しそうだったし(この時の様子は、昨シーズンのニュース・ページに書いたと思うのだが…)、今度は男の子だそうで、またまた喜んでいることだろう。
アレックス・パパ、今季、プレーもがんばってね。
●「酔気居屋」で聞いた話 二題
夜は、知人が経営する日本食レストラン「酔気居屋」(すきいや、と読む)に行った。
オーナーのトムさんとは、私が初めてカナダに取材に来た時からのつきあいで、もうン年になる(言うと年がバレる)。ジャスパーの「東京トムズ・レストラン」と言えば、ご存知の方も多いだろう。トムさんは「東京トムズ」のオーナーで、一昨年、ウィスラーに支店を出した。それがこの「酔気居屋」である。
名前の由来は、そもそもトムさんがスキーが好きでカナダに来たから。スキーはかなりの腕前と聞いている。
私は、ジャスパーでもウィスラーでも、その地を訪れるたびにトムさんのレストランを訪ねている。知り合いだから言うわけではないが、料理はかなりうまい。これは正真正銘、ホント。ウィスラーで美味しいお寿司を食べたかったら(鍋料理も美味しいけど)、ぜひ「酔気居屋」に行ってみてほしい。場所はクリスタル・ロッジの1階、メインストリートからは裏側になるので、ちょっと見つけにくいかもしれない。でも、この場所が、最終日前夜に起こった“あること”に遭遇するポイントとなったのだが・・・。
「酔気居屋」に来るのは、今日でもう2回目。お料理が美味しいのと、ほっとできる雰囲気なので、つい足が向いてしまう。Kちゃんとトムさんも、もうすっかり打ち解けている。
カナックスのキャンプを見に来た話をした時、トムさんからびっくりする話を聞いた。ジャスパーのお店には、ウエイン・グレツキーがよく来ていたのだという。え〜、そんな話、初めて聞いたよ〜。長いつきあいなのに〜。まあ無理もない。今まで、2人の間でホッケーが話題になったことは一度もなかったのだ。
グレツキーがエドモントンにいた頃、オイラーズが何度かジャスパーでキャンプをしたことがあるのだそうだ。その時に、グレツキーがチームメイトと「東京トムズ」に来ていたんだって。現在のお店はジャスパーの駅前にあるが、そこに移転する前の店舗だった時代の話だ。私が初めて訪れたのも、前のお店だった。
今日はカウンターに、トムさんのお友達が座っていた。カナダ人の若い男性で、カナックスのこともよく知っている。ところが、彼もやはり、ブレのことはよく言わない。あんなに高い契約金をもらっているのに、わがままだという。Kちゃんがオーランドのファンだと告げると、彼はいいよー、ブレより安い金額なのに一生懸命プレーしているし、若いし、とべたほめだ。あげく「もうブレはいらないよ。See you !」だって。
ブレ・ファンにはショックかもしれないが、こういうカナックス・ファンもいるのは事実なのである。Meadow Park で会ったおじさんや、ここにいる彼の話は、その人達の心情を代表している。だからといって、地元のファンは冷たい、と非難しないでほしい。バンクーバーは嫌だ、もうここではプレーしたくない、と最初に言ってしまったのはブレのほう。いわば彼にも、元ファンにこう言わせてしまった責任が少しはあるのだから。
そして彼がいないキャンプでは、ブレ抜きの新カナックスが、着々とできあがりつつあった・・・
To be continued...
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