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“馬”が見た3位決定戦
坂上 勲 さん
カナダ 対 フィンランド。思いもよらない結果と言ってはフィンランドに失礼です
が、ゴールドメダルどころか、ゴールドメダルを手にするための決勝へすら進めなか
ったカナダチームの落胆ぶりは、そのままプレーにあらわれ結果となりました。試合
の内容は僕と同じチームでホッケーをやっている Kitami の報告通りです。ここでは
あの試合で僕が1番印象に残ったことを報告します。
フィンランドが勝利を納めた瞬間、カナダが負けた瞬間、フィンランドのチームメ
イト全てがリンクに入り、輪になって喜びをいっぱいに表していました。カナダ選手
は肩を落とし、リンクに横一列に並びはじめていて、チーム全体が落胆している様子
が分かりました。そんな中で、1人リンクの中央からゆっくりとフィンランドチーム
に近づいて行くカナダ選手がいました。その輪のそばまで行くと2言3言、言葉をかけ
ていました。その選手は#99 ウェイン・グレツキーです。カナダ選手の中でも最も
ゴールドメダルを望んでいたであろうグレツキーが、目の前で喜ぶフィンランドチー
ムに、カナダチームでただ一人声をかけているその姿は、胸にグッと来るものがあり
ました。そのスポーツマンと呼ぶにふさわしい行動に感激し、その気持ちをその日の
写真とともに手紙にしてグレツキー宛に送りました。グレツキーの試合中のプレーは
もちろん、最後にとった行動に心を打たれ、それを伝えずにはいられないくらい感動
したのです。
各選手NHLに戻ってからもプレーオフを目指しがんばっていましたが、残念ながら
グレツキーのいるレンジャーズはプレーオフに進出できませんでした。プレーオフが
始まり2回戦進出チームが出そろった頃、郵便が届きました。開けてみると、な、な
、なんと!“グレツキーの直筆サイン入りの写真”が送られてきました。オリンピッ
クの思い出と共に一生の宝にします。
僕は馬の格好をして応援していましたが、ふざけていたわけではありません。が、
あまりに意味のわからない格好のせいで、練習中からカナダチームの選手はみんな僕
の方を見ていきました。特に気になっていたのがグレツキーでした。まさか僕の格好
が気になって試合に集中できなかったのでは.....。もちろん馬の格好をして応援し
ていた自分の写真も送りました。いまごろウェインの自宅のフォトアルバムに馬の格
好をした僕が収まっているかもしれません(そんなわけないか)。
変な格好(自分では変だと思っていない)をしていたせいで“ロワ人形のお兄ちゃ
ん・お姉ちゃん”や“ちょんまげカナダ人”とも写真を撮りました。カナダのプレス
にもずいぶんと写真を撮られたのですが、どこかに出たんでしょうか? もし馬が写
っている写真があったら自分でも見たいですね。
これだけグレツキーのことを書いておいて最後に白状すると、実は“カリヤ”のフ
ァンなんです。ダックスが大好きなんです。すみませ〜ん。でも本当にあの日以来、
グレツキーも大好きになりました。カナックスファンのページなので更につけ加える
と、ダックスとカナックスが好きなんです。去年の開幕戦も観に行きました。 大好
きな2つのチームが今シーズンは全然ダメでガックリ。来シーズンに期待しましょう
!!
おまけ
会場周辺にはおかしなものもいっぱいありました。まず「ロシアvsフィンランド戦
の堀田和見さん」も書いていた“ホッケー・ナッツ・プラザ”。公民館の2階にある
それに、期待を持って入りドアを開けると.... 目の前にはかっぽう着を着たおばち
ゃんが4人、テレビゲームでホッケーゲームをする子供が2人、そこにグレツキーやら
の等身大パネルがあったりして..... なんだか不思議な空間でした。
もうひとつ。ワールドスポーツがビッグハットのすぐ側に出店していました。大変
混雑していて順番待ちまでして中に入って見つけた変なもの。ありました、レジのお
兄さんの後ろに。“世界限定500枚!グレツキーのテレホンカード”何がおかしいっ
て、世界限定って言い切られてもNTTのテレホンカードは日本でしか使えないじゃ
ん......。
報告は以上です。ながながとすみません。
●グレツキーへの手紙全文
Hello from Japan! I saw your bronze medal final in Nagano. (I was wearing
a horse facemask). It was a pleasure for me to see you playing hockey live;
however; I wanted to see you on ice at the final game. It became a very
disappointed game, but just by looking at you on ice, it’s worth a 3hours
trip. Also, I was very impressed by your sportsman attitude by seeing you
skated to the happy Finish hockey team, greeting them for their wining over
you. I will send you a photo of that scene.
Since I can't speak or write English, I will have George Goto, my friend
to translate this letter. When he was going to school in California, he saw
you playing hockey in the L.A Kings manytimes. Because of our iceless
environment in Japan, we are playing inline skate hockey.
There is so much we can learn from your play, especially for the small
little people like us. Please, play hard! We will be supporting you from
across the Pacific, but our hearts are always with you. If you could, we
would love to have your autographs for our lifetime treasure.
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オリンピックに関する怒りもありました。NHKです。開幕前からはもちろん、開幕中
も連日「BSはぜんぶやる」と宣伝していました。このフレーズを1日に10回も20回も
聞くほど宣伝していたのです。しかしアイスホッケーに関していえばこれはまるっき
りウソ。予選リーグはもちろん、決勝リーグですら半分も放送していません。僕が見
た3位決定戦は、放送途中に日本がショートトラックでメダルをとったため中断して
、そのままぶつ切り状態で終わらせていました。中断はかまいませんが、メダルのか
かった試合なのにその後も再放送などはなしでした。銅メダルをとったフィンランド
は3位決定戦以外は放送なしでしたし、その放送まで1ピリオド途中で中断して、その
あとは「このあと結局フィンランドが〜」と言うアナウンサーの言葉だけで終わりで
した。3位決定戦での動きは良かったので、グレツキーのプレーももっと見たかった
のに...。他の競技でも同じようなことがいっぱいあったようです。
他に残念だったことは、会場整理などの運営の手伝いをするボランティアが無断で休
んだりしていたことを聞きました。特に屋外で行われた競技のボランティアに多かっ
たようです。予定していた人数の半分にも満たない人数で整理できずに、見に来た客
から罵声を浴びせられ、泣き出すボランティアの女の子もいたみたいです。渋滞で駅
からの送迎バスが動かず、競技開始に間に合わないというトラブルもありました。全
体的には大成功だったとは思うのですが、こういう話を聞くとがっかりします。
いまNHKは、サッカー・ワールドカップ・フランス大会でも「BSはぜんぶやる」と宣
伝しています。
そのせいでまた怒りがこみ上げてしまったので書いちゃいました。
地上波でももっとホッケーの試合をやって欲し〜〜〜〜〜い! と言うことですね。
(よくわからん)
◎グレツキーから送られてきた“直筆サイン入り写真”
◎フィンランドチームに声をかけに行くグレツキー
(小さくて分かりにくいですね。フィンランドチームのところまで行った写真も撮っ
たのですが、フォーカスしたところで目の前のお姉ちゃんが頭を出したため、お姉ち
ゃんの頭にピントがあってしまいました)
◎おかしな格好で応援する人々
◎最もおかしな格好で応援する自分
◎30枚用意して、ご近所さんにも配った「OH Yeah !!」ボード
◎応援していたカナダチームが負けて泣く馬
(会場のビッグ・ハットを出るときにマジックで涙と“負けた”の文字を追加。これ
で長野駅周辺を歩いていました。「カナダ負けたんだ〜」と言う声も聞こえてきて、
試合速報をする馬となっていました。当然マスクを被ったまま帰りました。新幹線に
も乗って、家までは2時間半の道のりでした。この写真は長野新幹線の中です)
★★★編集部より★★★
素晴しい体験談、ありがとうございました!! 掲載が遅れてしまって、どうもすみません。
それにしても、グレツキーって本当に偉大なプレーヤーですね。改めてそう思いました。こちらのテレビでは、負けた後、ずーっとベンチにいてグッと下唇をかみしめているグレツキーの様子は何度も放映になりましたが、フィンランド・チームのところに彼一人が祝福に行ったことは初めて知りました。これが、彼が「グレート・ワン」と呼ばれる由縁なのでしょう。
この春、こちらで『The Top 50 NHL Players of All-Time』という本が発売になりましたが、ダントツ1位がグレツキーなんですよ。トップ10までで現役はグレツキーだけ(マリオ・ルミューが4位だけど)。あとはみんな引退した選手なんです。ちなみに12位にメシエが入っています。
英文のお手紙もいいですね。グレツキーにはきっと“馬さん”のお気持が伝わったのでしょう。貴重なサイン入りのお写真、本当にありがとうございます。
ところで、私も長野に行った時、友人からビッグハット近くで「この辺の公民館の2階で、なにかホッケーに関するものをやってたよ」と聞きました。今は何もなく、し〜んと静かな住宅街になっていました。
それからNHKも見ましたよ。サッカーW杯について「BSはこりずに全部やる」と何回もコマーシャル流してたけど、読者の方からホッケー放送のひどさを聞いていた私は「ふんっ」と鼻で笑ってました。本当に今度は全部やるんだろうか?
<読者のみなさんへ>“馬さん”が所属するインラインホッケーチームのホームページがあります。3月4日着「3位決定戦、見てきました!! 」の Kitamiさんはチームメイト。楽しいページですので、こちらもぜひ覗いてみてください。
http://index.co.jp/69/
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