好きなオリンピックCM
オリンピック用のTVコマーシャルは、カナダでもいろいろ放映されていた。やはりホッケーあるいはNHLプレーヤーに関するものが多いのは、北米ならではかもしれない。特におもしろいものをみなさんにご紹介。独断で順位をつけてしまった。
●1位
ブレンダン・シャナハンが出ているシリアルのCM
最高におかしいCM。これが登場するたびに必ず画面にクギ付けになっていた。
朝、起きたばっかりという感じのシャナハンが、ぼーっとキッチンに入ってくる。頭はぼさぼさ、パジャマはくしゃくしゃ。途中でオームに「おはよ」とか声をかける(このオームの止まり木がホッケースティックの形をしている)。まだ半分寝てるような感じ。天井まで同じシリアルが詰まった棚から、一箱取り出す。次に冷蔵庫を開け、牛乳パックを取り出し、足で閉める。そしてお玉のようにでかいスプーンを持って、ある戸棚を開ける。ここで初めてニッと笑う。棚の中には、今まで彼が獲得したものと思われるカップやトロフィーがズラリ。全部を眺めてから、おもむろに平たい形で重そうな台座がついたカップを、腕でかかえて取り出す。テーブルの上に置き、シリアルと牛乳をガーッと注いで、スプーンをつかんで食べ始める。
これはキャラクターの勝利。このコミカルな感じが、彼の顔と実によく合っている。NHLプレーヤー起用の中でも出色のでき。
●2位
ラバット・ビールのストリート・ホッケー
最初は音がない。どこかの都市のダウンタウンと思われるストリートを、一人のホッケーバッグを持った若者が歩いている。彼は持っていたスティックで、つぶれた缶をパックのようにヒット。缶はころころ転がって(これは音入り)、スティックを持った別の男性の足元へ。「おっ」という感じで、その男性がパックを打ち返す。すると今度は通り掛かったおじさんビジネスマンの方へ。彼はカバンと傘を持っているが、やはりホッケーファンらしく、足を止めて傘をスティック代わりにヒット。たちまち3人のストリート・ホッケーが始まる。ここで初めて音楽が入る。ホッケーの試合でゴールが決まった後に必ずかかる曲で(すいません、曲名を知らないのです)、前奏がかっこよくて途中で「HEY!」と入るあの曲、ホッケーファンが聞くと血が騒いじゃうあの曲だ(どなたかタイトルを知っていたら教えてください)。道行く人はみんな足を止めて観客に。バッグを投げてリンクサイズを決め、自転車をつないで置く装置が歩道から運ばれて即席のゴールに。すると、ビジネスビルの中から、外の騒ぎに気がついた若いビジネスマンたちが、Yシャツにネクタイ姿のままスティックを持って飛び出してくる。通りはホッケーリンクと化してしまい、黒山の人だかりは2チームに分かれて大声援。果てはウェーブまで(ビルの中にまで続いている)起こってしまう盛り上がり様。しかし「ストリートカー!!」の一言でゲームは終わり。
初めて見たときは、バンクーバーで撮影したのかと思ってしまった。そのくらい、この街で起こりそうな出来事なのだ。でもバンクーバーにはストリートカーがなかった。
ちなみに、カナダではお酒のTVCMで許可されているのはビールのみ。しかも飲んでいるところは出してはいけない。日本のようにタレントがグワーッと豪快に一気飲みするようなCMは皆無。時間帯も決められていて、スポーツ番組などに限られている。たばこのTVCMは全面的に禁止。
●3位
シャナハンとブレイクのESSO
ブレンダン・シャナハン、CMに引っ張りだこである。これはロブ・ブレイクとの共演でESSOの「オリンピック・グラス」(オリンピックマークが付いたコップ)のCM。
選手村とおぼしき部屋で、このコップを壁にあてて何か聞こうとしているシャナハン。後ろからブレイク「何やってんの?」「隣はロシア・チームの部屋なんだよ」 一緒にコップをあてて聞き耳をたてるブレイク。「なにしゃべってんだろう」「なんか…ロシア語だよ」というような内容(実際はもうちょっと長い)。どうもロシア・チームの偵察をしているようなのであるが、一生懸命聞いている割にはこの2人、ロシア語がわかるのだろうか?というのがオチ。それが2人のオトボケ顔(失礼!)に似合っていておかしい。
一度だけ、フランス語チャンネルで、まったく同じCMのフランス語版を見た。シャナハンの役はなんとパトリック・ロワがやっていて(もう一人は忘れた)、ぺらぺらとフランス語でしゃべっている! そういえば彼もかなりのオトボケ顔だった。
●次点
コカニー・ビールのゴジラ出現
スノーボーダーがすごい急コースを滑ってきて、崖から大ジャンプ。…と、そこに現れたゴジラが、空中の彼をパッとつかんでパクッと口の中に入れてしまう。ところが飲み込んだ後で苦しみ始め、あげくにボーダーを吐き出して、いかにも「うぇー、まずい」という感じで口のあたりをぬぐう。ふもとのロッジは大パニック。吐き出されて雪に突っ込んだヒゲもじゃのボーダーは無事だった(ほんとにいかにもまずそうな顔)。ゴジラは代わりにコカニーのトラックをかかえて去って行く。
ゴジラが日本のキャラクターだということは結構認知されていて、このCMの他にも、CBCの日本紹介コーナーのタイトルバック(アニメだったけど)に使われたりしていた。
●特別番外
グレツキーとリーチのマクドナルド
オリンピックが終わってから放映され始めたCMだが、初めて見た時、おなかをかかえて大爆笑。
薄暗いリンクに、ユニフォームを着たブライアン・リーチが、プレーヤーを抱えてそっと入ってくる。周囲を見回して、誰もいないのを確認するリーチ。そしてレコードをかける(懐かしいドーナツ盤!)。音楽にのって、なんと彼はフィギュア・スケートを始めるのだ! 3回転ジャンプをしたり、スピンをしたり、もちろん吹き替えなのだが、あのホッケー防具をつけてフィギュアをやると実におかしい。陶酔したように滑るリーチ。…と突然、拍手が。はっと見ると、客席の一番前でウェイン・グレツキーが、いかにもおかしそうに拍手を送っている。最後は2人でハンバーガーを食べるというエンディング。グレツキーはずっとマクドナルドのCMに出ているが、いつも他のトッププレーヤーとの共演で、コミカルなものが多い。
●雑誌
「バニティ・フェア」COOLな男たちの肖像
テレビCMではないが、もしお近くに洋書店があったら、最新号の「VANITY FAIR (バニティ・フェア)」誌をぜひ探してみてください。マドンナが表紙の号です。
これは長野オリンピック前に発売になったもの。後ろのほうに「Lions in Winter」という、ドリームチームのNHLプレーヤーを紹介する特集があるのだが、この写真が実にCOOL。さすがファッション誌だけある。アメリカ、フィンランド、ロシア、カナダの各チームから数人ずつ(東海岸のチームに所属している選手のみ。編集部がNYなのだろう)が、まるでモデルのようにかっこよく写っている(ここでもグレツキーは特別な扱いで1人で1ページを独占)。最もかっこいいのはチームUSA。ぜひ立ち読み(見?)してみてください。
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