7月2日(木)
エクスパンション・ドラフトでウォーカーがカナックスを去る
先月27日にバッファローでNHLエントリー・ドラフトが行なわれた。ファースト・ラウンドの模様だけTVで生中継があったが、まだどこか幼さの残る顔だちの青年たちが、ピックアップされるたびに頬を紅潮させ、新しいユニフォームを着てチームのGMたちに囲まれ記念撮影をする姿には、さわやかな感動すら覚えた。何年か前、ブレもリンデンもこのようにしてカナックスに迎えられたのである。
プレーヤー以上に感動を与えたのは、会場に来ていたご両親たちである。息子が晴れてNHLの選手になるなんて、夢のようなことなのだろう。ある選手のお父さんは嬉しくて涙が止まらなくなり、くしゃくしゃのティッシュでずっと目頭をぬぐいつづけていた。小さい頃からずっと励まし、一緒に夢を追いかけてきたにちがいない。
この前日の26日にはエクスパンション・ドラフトが行なわれた。
エクスパンション・ドラフトとは、新たにフランチャイズができたナッシュビル・プレデターズが、既存26チームの中から各1名ずつ選手を獲得できる制度のことである。
既存26チームはプロテクト・リストとアンプロテクト・リストを作成し、取られたくない選手と取られてもいい選手とを分ける。ナッシュビルはアンプロテクト・リストから各チーム1名ずつ選択し、今期から始まる98-99シーズンに向けて始動する。カナックスのアンプロテクト・リストの中には、スコット・ウォーカー、ブライアン・ヌーナン、アドリアン・オーコイン、ガース・スノウ、アルタス・アーベなどの顔ぶれがあり、その中でウォーカーが選択された。
ウォーカーは80%以上はエクスパンション・ドラフトで取られるであろうとの予想があった。ひとつには年齢が若いこと(24才)、そして年俸が安い(45万カナダドル=約30万USドル)、それに契約年数中(3年契約の2年目)などの理由からだ。
スコット・ウォーカーといえば小柄だがガッツがあり、カナックスのファイターとして人気があった。彼はカナックスのファームであるシラキュース・クランチから来たいわば生粋のカナックで、そんなプレーヤーがまた一人いなくなってしまうのは寂しい限り。ジーノ・オジックが去り、ウォーカーが行ってしまったら、これからはブレッシャー一人で戦わなければならないのか・・・。
(エクスパンション・ドラフトについては友人の栗原大輔さんにいろいろ教えていただきました。栗原さん、どうもありがとう!)
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