We Love Japan Tour 2015の北ルートは、この2日間慌ただしい天気に見舞われていました。もともとは2つ目のHidden Beauty「隠れた魅力」として知床国立公園の海岸線をカヤッキングする予定だったのですが、海が荒れていたためにこの計画は見送り、代わりにトレッキングをすることとなりました。残念、とはまったく思いません。知床の美しさは、どこを見ても揺るぎないものですから!

ホテルでの最高な足湯

北海道への旅はまず羽田空港までの電車から始まり、東北海道の女満別空港へのフライト、そこからついにレンタカーを借りて、ウトロにある知床グランドホテル北こぶしへ到着。そしてチェックインの後には、ウトロ湾を眺めながら出来たての足湯に入って夕方を満喫しました。肌寒かったのですが、足がお湯に浸かっているので、とても心地良い体験でした。

夜の間は、強風と土砂降りの雨を伴う強い嵐が吹きました。朝5時半からのカヤッキング体験に備えて準備万端だったのですが、ガイドの八木さんが5時に電話をくれて、天候の状況により集合時間が8時となりました。窓の外を見てみると、漁師の人たちが夜明け前の活動として舟を準備しています。数枚写真を撮って、あとは二度寝できてラッキーです!

この時はベッドに戻れてよかった…

お風呂と朝食を終え、8時にロビーにて八木さんと会いました。八木さんは、カヤッキングは中止になったので、知床国立公園をトレッキングして、うまくいけば野生の動物に会えるかも、と言います。港のすぐ外のあたりは、クマがよく見られるスポットなので立ち止まったのですが、たくさんの鳥たちが我がもの顔で占有してました。

「ファインディング・ニモ」いるかな?

しかし、国立公園に入りそう遠く行かないうちに、たくさんの他の動物を見ました。キタキツネやエゾジカです。長く寒い冬を乗り切るために、シカもキツネも外で食べ物を探し求めていたので、自分たちを撮る人間にはあまり関心がなかったよう。

「なにか?」

これが今日初めて見つけた二匹のキツネです!実際はガイドの八木さんが見つけたんですけどね…一緒にいてくれてよかった!

「いらっしゃい」

知床の鹿は南部の同種の鹿よりも大きく、今はちょうど冬の毛皮が育っている最中だそう。夏の斑点の上に色の濃い茶色の毛皮が見えますね。

写真を撮るために何度か立ち止まった後に、知床五湖のトレッキングの入り口に到着。ところが残念ながら、嵐による倒木で、駐車場とトレイルは閉鎖されていました。次に向かったのは、フレペの滝の近くで、よかった、そこは開いてました。

紅葉がちょうど始まっています!

陽は出ていたのですが、風が異常なまでに強かったです。木立ちの間に入ると遮られるのですが、海に近づいたならば、帽子をしっかりと掴んでないといけません。それに、足元も注意!

私の青空はどこに?

風によって、突然天気は灰色の雲と小雨にかわりました。断崖のむこうに青空がうっすら見えますか。たったの30分で、風は嵐を吹き去り、また太陽が戻って来たんです!

すでに嵐は過去に去り

海岸線は迫力の断崖で美しいのですが、その端までこの雨の中を進んで写真を撮るのは至難の業。このポイントで、私たちは森に引き返し、最初のスタート地点まで戻ることにしました。

おお、また太陽が。天気よ、しっかりしなさい!

森に戻ると、クマの跡が至るところに。山ぶどうが熟すこの季節になると、クマは木を登ってぶどうを食べるのです。半分かじられたぶどうや、クマの登り跡がありましたけど、会わなかったのはクマそのもの。でも、それでよかったと思います…

この木でひっかき跡があるのわかりますか?

ひっかき跡のある木をいくつも見ながら、昔の冬の洞穴も見つけました。クマが入っていたようです…大丈夫、安全!

あと数歩歩くと、驚くほど巨大なエゾシカがいて、落ち葉を食べています。私たちが徐々に近くに忍び寄ってみても、ほとんどこちらに目をやりません。

この葉っぱ、おいしいだろうな!

シカの枝角は巨大で、すごく重いでしょうね!冬の後半にはその角が落ちて、春になると新しくまた生えてきます。命ってすごい!

そしたら八木さんが私にもっと公園を見たいかと尋ねます。もちろんです。そういうわけで、知床岳のポイントまで向かいました。そこは、知床半島の7つの山のうちもっとも大きい、羅臼岳の横を通る小さな峠です。

道はぐるりと

この峠を登っていくのは面白かったです。というのは少し高度が変わるだけで、植生の種類や木々が変化するだけでなく、色もまた変わり、高く行くほどに黄色や赤色が増えるのです。まだ完全な紅葉には早いですが、でも美しかった!

知床峠と羅臼岳が見えます

風が強く冷たくて、展望台には長くいませんでした。でもウトロに戻る代わりに、八木さんは、半島でもウトロとは別の場所にある羅臼町に運転して向かってくれました。逆側に半分ほど行ったところで、八木さんがあるものを指さして、こちらはびっくり。

(もう一度)おーい!

遠くに、岬のある大地が見えますか。あれがロシアなんです!いえ、実際はロシアも日本も領有権を主張している島で、ロシア人が住んでいます。でも、まあすごい!家を離れ、どれだけ北まで来たか思い知りました。

最後に立ち止まったのは、羅臼ビジターセンター。羅臼に向かう途中の小さな建物で、自分だけなら立ち寄るつもりもなかったのです。でも中には…何と…

なんてこっタイ!なんてシャチだ!

地域の動植物に関するたくさんの教育的で面白い展示に加えて、原寸大の雄シャチの骨組が!壮大です。この骨組を見ると、いかに人間が海を生きる哺乳類に比べたらちっぽけなのか、その視点がよくわかります。しかもシャチは最大のクジラでさえないわけです。これは本当に見られてよかった!

美術館を最後に見て、そしてウトロに戻りツアーを終えました。クマは道中姿を見せませんでしたが、サケが数匹川を逆上るのを見ました。上流を目指すこうした魚をきっとクマは滝で待ち構えているんでしょう。魚じゃなくてよかった!

こんにちは!

天気は気まぐれでしたが、知床国立公園の美しい自然と動物を探検する素晴らしい一日を過ごせて、八木さんにお礼をして別れました。もう少しホテル付近を見てみたかったのですが、強風により、代わりに熱々のお風呂と美味しい夕食となりました。ここでのすべての体験をお伝えしたので、明日私は知床を出発して、次のHidden Beauty「隠れた魅力」に向かいます。でもいつかまた、この息を呑む素晴らしい知床に戻って来たいです!

翻訳:We Love Japan Tour 事務局・中山慶